レース用パーツ奥の手の“サムブレーキ”

バイクにおけるリアブレーキは、後輪に対して働くブレーキであり、車輌上では右足側に装備されるフットペダルを操作することで働きます。
リアブレーキは駆動輪に直接働くため、フロントブレーキよりも速度調整がし易く層さじにおいてはリア側が沈むのでフロントブレーキのストッピングよりも車輌姿勢が崩れ難い特長があります。
 
一方で足先を使ってコントロールするブレーキであるために操作は思っている以上に難しく、初心者は特に使い方がわからない方が多いといえるでしょう。
 
そんなリアブレーキはサーキットやレースシーンにおいて“使う派”“使わない派”に分かれる傾向があり、使い方も人それぞれです。
 
そんなリアブレーキ活用を支援するシステム、“サムブレーキ”とはどんなシステムなのでしょうか?
 

MotoGPやレースシーンでは意外に古い歴史を持つ“サムブレーキ”

サムブレーキの歴史はかなり古く、1992年のミック・ドゥーハンの時代まで遡ります。
当事、レース中にミック・ドゥーハンはあわや右脚の切断という大きなクラッシュに遭遇します。
奇跡的に右脚切断でに至らないまでも、右脚でのブレーキコントロールが困難であったミック・ドゥーハンを支えたのがサムブレーキシステムでした。
 
“サム”とは英語で“親指”を意味します。
サムブレーキとはリアブレーキと連動した専用レバーを左手の親指でコントロールすることで足先での制御より繊細なコントロールを実現したシステムなのです。
 
しかし、このシステムにはかなり慣れが必要でライダーにとっても必ずしも必需品でありません。ライダーによってはこれを装着しないライダーもいますし、コースごとにフットペダルと使い分けるライダーもいます。
 

DUCATIへ移籍したホルヘ・ロレンソの打開策はサムブレーキだった

2017シーズンからDUCATIへ移籍したホルヘ・ロレンソ選手ですが、MotoGPでYAMAHA以外のマシンを体験したことのない彼にとってDUCATIマシンは対極に位置するマシンといっても過言ではなかったでしょう。
 
実際オフシーズンにおけるプラクティスでも思ったようなタイムを出せず苦しむ姿は記憶に新しいところです。
 
「YAMAHAのマシンとDUCATIのマシンでは乗り方が全く違う。特にブレーキは遅らせながらコーナーへアプローチする必要がある。この乗り方はYAMAHAのマシンとは全く違う乗り方だ」
YAMAHAのマシンではコーナー直前でブレーキを終わらせてアクセルに集中することができましたが、DUCATIでは有り余る馬力を有効に使うためにクリッピング付近までブレーキを残しつつスライド気味にマシンの向きを変えていく必要がありました。
 

 
このコントロールにはガッツり効くフロントブレーキよりもリア荷重をコントロールできるリアブレーキの制御が必要です。
 
しかし、リアブレーキのペダルは右コーナーで地面側に隠れてしまうため足先で繊細なコントロールを行うことはほぼ不可能と言えるでしょう。
 
そこでサムブレーキが活躍する訳です。
事実同じドビチオーゾ選手のマシンにもサムブレーキは装備されており、このアイテムを実装してからドビチオーゾ選手は格段に速くなったそうです。
 

サムブレーキを使うメリット

前述の通り、右コーナーでは車体右側が路面に近くなります。
筆者の場合は右コーナーの場合、車体を右足裏で押さえつけるように膝を突き出すため、コーナー中はペダル上に足を置くことはできません。
 
筆者のように身長が180cmを超えて足のサイズも29cmあるようなライダーではバンク中に足が邪魔になり、ペダルの上に足を置いておくことはかえってバランスを崩す要因になるため危険なのです。
 
そのためコーナー中にブレーキコントロールによって姿勢制御を行う術はなく、フロントブレーキで荷重コントロールをするので非常に非効率であり転倒の危険も大きくなります。
 

 
サムブレーキを使うことでよりリア側の車体制御を積極的に行えるようになるのでリアの空転防止(トラクションがかかるギリギリでコントロールできる)にもなるのです。
現在のMotoGPでは上記の使い方が主流のようです。
 

一般ライダー意外にも有用性のあるサムブレーキ

サムブレーキは一般ライダー意外にも有用性があります。
右脚になんらかの障害をもったライダーの場合でブレーキペダルによるリアブレーキの操作が困難である場合、サムブレーキが活躍します。
 
サムブレーキは操作に慣れが必要ですが一般公道のように限界を攻めるような走り方が必要でない環境下では特定のライダーに寄与することは間違いないでしょう。
 

アマチュアレースシーンでのサムブレーキ

必ずしもサムブレーキがアマチュアレースシーンでは必要ではないと思いますが、自分の体格とマシンの関係性からリアブレーキの操作に不満を感じているのであれば試してみる価値は充分にあるでしょう。
 
筆者も筑波サーキットで練習をしている時にはリアブレーキを残してコーナリングするという手法は全く考えていませんでした。(できないですしね・・・・・・)
特に第一ヘアピンからダンロップしたコーナーでは正直リアブレーキに足を移動している暇がありません。
 
第一ヘアピンは左コーナーでアウトまではらんだらすぐに次の右コーナー(ダンロップ)に対してアウト側に飛び出し右へバンクさせます。
この時にリアブレーキで姿勢制御したいのですが中々難しい。
 
結果これまでは殆どフロントブレーキだけで曲がっているのが現状です。
サムブレーキは操作に慣れが必要ですが、フットペダルとの併用もできますから筆者も復帰したら是非とも導入してみたい一品です。

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2018-07-27
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